俺の息子にスリーパーホールド

雑記をベースにたまに息子とのやりとりを書いていきます。色んなもののレビューも興味あり。

今日もヒーローは行く

ここだけの秘密ですが。
巷で噂のヒーローって俺のことなんですよ。
困ってる人を見つけてサクッと助けちゃおうかと思ってですね。

ある時、街をふらふら半裸で歩いているとみんなが俺に注目してるのが分かったんですよ。
あれっ、ストッキングを頭から被ってるのにバレてない?
やはりヒーローの出すフェロモンって凄いですね。
まぁ、実際は昨日風呂に入ってなかったからで。
いつも以上にはりきって、泣く子はいねが〜って探してたら突然肩を掴まれたんですよ。

君、ちょっと署まで来てくれるかな。

って、黒ずくめのえらいファンキーな奴が絡んで来たんですよ。
もうこれでもかって腕を捻ってくるんです。

それ以上やると正体バラしちゃうよーん。

ってアガサもびっくりな程チャラ男風味で言ったんですよ。
それでも掴んだ手を離さない。
そこで相手の目をじっと見て、改めて言ってやりました。

将来あんたの娘がガムを踏んだ時、靴の裏を舐めてやらない。
絶対にだ。

って息巻いたら、何か急に力を緩めたんですね。
おいおい、やっと分かったのかと思ったら何か無線で誰かと話してるんですよ。

マル被がいるので応援お願いします。

とか言ってんの。
マル害だっつぅの。
何れにせよ困ったことになったわけで。
こんな時にヒーローって損ですよね。
たっけて〜なんてカッコ悪くて言えなくてですね。
もう来るなら来いってまな板状態でした。
しばらくしたら向こうの方からブゥーンってバイクが1台来てですね。
ニケツでやってきました、愉快な奴らが。

お前か、騒いでるのは?

って既にお怒りモードだったんですよ。
やべーと思ってですね。
スタコラ調で逃げたんです。
いや〜この速さだったら世界獲れるんじゃねって感じでした。
でも奴らもバカじゃなくてバイクで追いかけてきたんですよ。
サンケツで。
いや、それは道路交通法なんちゃらってやつじゃないのと思ってたんですが。
あいつらの目を見て異常にテンパってるのが分かりまして。
これは話が通じないパターンだと直感が働いてですね。
ここ日本だけど撃たれるんじゃね?って。
そうこうしてるうちに、48時間経ってですね。
奴らまだ追いかけて来るんですよ。
ガス欠のバイクを台車で運びながら。
もうなるようになれっと思って奴らと対峙しましてですね。
3時間程睨み合いましたよ。
途中で睨めっこしながら、ちっちゃい勝ちを積み上げてですね。
これなら勝てると斜め上の俺が言うんで、前に少し出たんですね。
そしたら奴らの一人がズズィッと前に出てきて。
あっ、これは決闘というやつだななんて思ってたわけですよ。
そしたらそいつがいきなり言ったんですよ。

いざ、尋常に。
勝負。

ってピストル構えてんの。
そこは剣でしょと突っ込みたいんだけどそこは俺も冷静でして。
それ言ったら絶対ヤラレるって感じたんですよ。
やっぱこういう時に経験値って大切だなと自分を褒めたりしてですね。
そしたら、空から誰かが舞い降りてきて。

君かね、泣いてる子は。

なんてカッコつけてるんですよ。
胸にヒーローって書いてあるワッペン付けてる変な奴でして。
つい私も悪ノリでですね。

たっけて〜。

って笑いながら言ったんですよ。
まぁ、実際には目は笑ってなかったんですが。
そしたらそいつが、この世に悪がはびこる時云々とかセリフを言い出して。
かれこれ4時間経っても言い終わらないんで。

もう帰っていいっすか?

ってみんなに聞いたら、今回だけねって許して貰いました。
で、後日偶然近場の銭湯で黒ずくめの奴らに会いまして。
あの後、ワッペン野郎にしこたま撃ちまくった話を聞かされまして。
えっ、マジで〜。
うっけるぅ。
なんて昔からの親友みたいに談笑してたらいきなり足を撃たれたんですよ。

 

ちょっ、タイミング、雰囲気!

 

って叫んだんですがそれっきり意識を失っちゃって。


まぁ、そうして、生活保護の申請を受けるはめになったんですよ。
って聞いてます?
職員さん。